木と漆喰でつくる長命住宅の取り組み
新築への想いも古民家再生への想いも、基本は同じです。
如何に長命の住まいをつくるか、そのために大切なことは何か!?
長命にするためには、古民家が最大のヒントになっていることは間違いありません。技術的には新築・再生どちらからの視点でも、同じものが見えてきます。それは素材・技術に重点を置き、そして自然や風景に溶け込んだ美しい建物であること。流行に捉われれば、建物は時代と共に視覚的に陳腐化します。そこに、伝統を踏まえることの大切さがあります。飽きのこない普遍的な美しさが、建物への愛着に繋がり、世代を越えて住み続けられるのだとおもいます。
木と漆喰の家
快適な設備や暮らしやすさの考え方
住まいは本来、立地条件を最大限利用して建てられるべきだと思います。また、時には条件を克服する発想で「風や光や空気」を利用した本来のエコな住まいを目指す、それが本当の家造りだと思っています。
夏は庇により射光を遮り、冬は床材に直射日光を入れて蓄熱させ暖房効果を作り出すなど、古くから行われてきた様々な工夫を取り入れる。ハウスメーカー、特にプレハブ(ユニット系)の住宅では、どこの地域でも、同じ自然環境として造られています。ハウスメーカーのエコという言葉は、太陽光発電や省エネ断熱(材)といった装置や機能が強調されます。なぜなら、どのような環境でも、立地でも確実にお客様が満足出来るからです。
当社の家造りはそうではないと思います。住まいのエコは機械仕掛けにあらず、風や光といった自然を利用したパッシブなものだということです。これまでに日本各地の住まい・住宅を見てきて、歴史的に其々の地域の気候や風土に適した自然環境に順応する形で建てられている、建築のプロとしていつもそう感じるからです 。
秋葉建設は自然との調和がとれた建築を目指します
古民家住宅再生の計画、その全容とは
まずは、当社が再生した住宅の模型でご覧いただきましょう。外壁は傷みがあるため全面撤去となります。修復方法は杉板張りとなります。玄関側建物の南側は漆喰塗りとなります。とはいえ、今ある土壁が下地として使える状態にはありませんし、竹小舞まで作り直すには費用が掛かり過ぎます。当社なりの発想で杉板と漆喰で外部を仕上げていきました。いかに古民家再生とはいっても古い家を古めかしく修復するつもりはありません。あくまで生活の場ですから、快適な設備や暮らしやすさの考え方は、現代の感覚を取り入れるのは言うまでもありません。暗くて重厚な印象がある建物を、明るく軽快な印象に変えていく。その違いは劇的なものです。建築当時では想像できなかった住まいの快適さ清潔さは、あらゆるところで急激な進歩があります。
弊社は平成24年に創業100年という節目を迎えました。これから先もずっと「木と漆喰でつくる長命住宅」を推進していきたいと想っております。